■報告Vol.2①【テーマ】を通して

 

❷広島の地と東京の会場(渋谷区施設)を結ぶ共通のキーワード、そしてタイミング

 

広島県広島市と言えば、どの様な土地なのでしょうか?

これを想像するのにはそんなに難しくはありません。

 

人間が開発した道具の中でも、世界中に圧倒的ショックと驚愕を与えた原子爆弾が、殺傷目的で扱われた最初の街でした。かの土地の被害は、もはや島崎が語るまでもありませんが、現地の人から聞いたもう一つの驚くべき側面は、

 

・『75年間も草木が生えないだろう』と報告されていた事に反して、植物はおろか生命も人間活動も活き活きとしていること。

・原子爆弾投下後、JR横川駅や旧日本銀行などは次の日には復旧していたこと。

 

などでした。今では、世界中から旅行客が訪れ、人間との何たるかを考える人たちを溢れる様にさせている平和都市として、一つのIdentityを確立させています。海外に仕事や旅行でよく出かける人から聞いた話では、世界で通じる日本語ベスト3は、

 

東京

ヒロシマ

トヨタ

 

なんだそうです。そして、今回の会場は渋谷区の施設を利用したのですが、実は何と渋谷区も世界へ平和を発信する都市でありたい、との想いから平成14年10月に「平和・国際都市 渋谷」との宣言をしたそうです(渋谷区長 区長室より)。

 

また、8/15(水)に開催しましたが、お盆という側面もあるのですが、8月15日という日を歴史的に捉えると、終戦記念日という事もできますので、『戦争や争いを止めた日』『これ以上、戦う事を良しとしない事を決断した日』という事で、やはり平和の意志を感じてやみません。

 

広島と渋谷を結び、なおかつこのタイミングに相応しいテーマ、そのキーワードとして平和というのが自ずと浮かび上がってきました。

 

 

→❸静的・完成を感じさせる名詞の平和ではなく、躍動・力動・創造溢れる動詞としての平和